ネタバレあり。めちゃ難解なTENETについて考える【映画】TENET【考察と感想】

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2020年

巷で話題の映画、TENETを見てきました。

すごく話題になっているので、天邪鬼な私としては見ない方針でしたが、気になってしまったので見に行ったら

めちゃくちゃ面白い。

設定と映像表現が非常に作り込まれていると感じる作品です。
特に映像表現、これやばい(語彙力)

この作品の素晴らしいところは、設定や映像表現だけではなく、

映画を観た後の余韻が非常に良く、また映画について考えさせるような作りになっているところ

映画を観た後の余韻って大体あるのですが、この映画は主人公達の友情の余韻にも浸れるし、設定の難解さを理解した後の爽快感にも浸れる。
いつもの映画とは違った余韻に浸れるのです。

また、これはどうだったんだろう、なんでああなんだろう?と考えさせられます。

今回はTENETについての考察を含めた記事になるので、ネタバレありです。

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TENETを雑に紹介

クリストファー・ノーラン監督のSF映画

2020年9月26日から公開。

クリストファー・ノーラン神

TENETの設定ついて

TENETについて簡単に絵に表してみました。

まずTENETは同じ時間軸上にいる、未来に向かって進んでいる人間達と、過去に向かって進んでいる人間達のバトルがメインになります。

そんなに間違えていないと思うTENET雑解説です。

回転ドアは通った物体の時間軸を逆にするという力を持っていますが、この力を全世界に適用する爆弾を完成させ爆発し、世界を消滅させようとしているのをとめるのが、今回のお話です。

過去に向かうときは息ができないので酸素マスクをつけるので、過去に向かっている人間は一目でわかると思います。

作中にはタイムトラベルとは違うのか?という問いもありますが、これも雑に解説してみます。
たぶんこれであってる。

TENETを見ていて気になったところ

逆行する銃弾について

今回の設定としても肝は、

主人公が時間を逆行させる力を手に入れたわけではないというところです。

TENETの説明時、主人公の意識によって時間を逆行させることができるみたいな説明に聞き取れました。
そういう世界もあるんだよ、という説明だと思いますが、これは設定のミスリードではないかと思いました。

逆行する銃弾は、TENETの世界観を説明するためだけのわかりやすい材料ではないかと思います。

回転ドアはどうやって作られたのか

今作の重要なキーとなるのが、回転ドアの存在だと思います。

回転ドアを通ることによって、通った物体の時間軸が逆になる。

というのが回転ドアの効果になります。

「時間軸が逆になる」という設定によって、この回転ドアの存在が非常に不可思議になるのです。
回転ドアは現代の技術では作ることができず、未来人が作ったという話みたいですが、

一体何時作られたのか

これが不思議でなりません。

1.未来人が過去まで遡って作った?
2.回転ドアの時間軸を逆にした

の二つが考えられると思います。

1については、未来人の時間軸を逆にすることで過去に戻っていきますが、寿命により遡れる時間に制限があるので、数世紀先の未来人が遡って現代に作るのは難しいと思います。

2については、未来で作った回転ドア自体を回転ドアに通して、回転ドアの時間軸を逆にすることでドアそのものを過去に遡らせるという手法です。
陸上の建物内に設置するとその建物の時間軸とは逆になるので、存在が危うくなります。
なので、船上など時間に影響を受けにくいところに回転ドアがあったのではないかと考えます。

1では未来人が過去まで遡って作るというのは難しいと書きましたが、回転ドアと共に過去に遡って、現代人と繋がっていけば、過去まで回転ドアを持っていくことは可能ではないかと考えます。

未来人の時間軸を逆にしても遡れる時間には制限があるので、遡っていった先で回転ドアを通り、その時代の人間に回転ドアの存在とアルゴリズムの存在を教え、そいつを過去に遡らせる。
それを数珠繋ぎにしていけば、過去まで遡ることは可能であると思います。

いろんな場所にあるので、いろんな方法で持って来られていると思いますが、基本的にはこういう手法ではないかと考えました。
仲介人という表現もこれでしっくりくると思います。

時系列について

時系列を整理してみました。

線に沿っていき、関わっているところに○をつけてみました。
線をなぞっていくとその人物の流れがわかりやすいかなと思います。

ニールすげえよ。

感想

視聴者置いてけぼりで話を進めていくのがたまんねえな

完全に理解できずに物語は進んでいくので、わからない人は最後まで解らないんじゃないかな。

ただ、何度も言っているように回転ドアの存在を理解することで、この物語はだいぶ理解できました。
回転ドアが肝。
途中から主人公が自分と戦うんだろうなって思ってましたよ。

設定自体の面白さってのは十分にあるんですけど、時間軸が逆同士の人間のバトルを表現しているのは本当に圧巻ですね。
お互いの視点から見ても、逆再生みたいだなぁって気付きにくいくらい自然にバトルしてる。
これが本当にびっくり。

終盤の戦闘シーンでも、お互いの視点ではそれぞれ逆に動いているように見えるのも面白い。
レッドチームとブルーチームが息のあった連携プレーにうおおおってなるよね。
ワクワクする。

あとニールと主人公の出会いがわかると、ニールの想いが理解できて結構感動する。

理解した上でもう一回見たいなと思う作品。
空港襲撃のシーンはもう一度見ると、また面白い発見があるんじゃないかなぁ。

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